東京都荒川区と埼玉県越生町(おごせまち)は、長年にわたり友好交流を続けている。
荒川区民にとって越生は、自然に癒される「第二のふるさと」として親しまれてきた。
今回はその越生町の代表的な観光地「黒山三滝(くろやまさんたき)」を訪ねた。
池袋から黒山三滝へのアクセス
池袋からの公共交通機関を使ったアクセスは以下のとおり。
- 池袋駅 →(東武東上線・急行)→ 坂戸駅→ (東武越生線)→ 越生駅
- 所要時間:約70分
- 料金:大人 743円
- 越生駅 →(川越観光バス)→ 黒山
- 所要時間:約30分(「黒山」バス停下車)
- 料金:大人 410円
■池袋
09:00~09:41
東武東上線快速急行 小川町行
↓
■坂戸(埼玉県)
09:48~10:06
東武越生線 越生行
↓
■越生
10:08~10:09
↓
■越生駅/川越観光自動車
10:18~10:47
↓
川越観光自動車・黒山線(ニューサンピア経由) 黒山行
■黒山/川越観光自動車
バスは本数が少ないため、事前の時刻確認が必須。
今回、池袋を出たのが9時で、黒山三滝には11時ごろに到着した。

渓流と滝と、夏の釣り
黒山バス停から滝までは徒歩で約20〜30分。渓流沿いの登山道を進む道中、苔むした石や杉林が続き、夏でも涼しい風が吹いている。

途中にある釣り堀(ニジマス・ヤマメ)で魚釣りに挑戦。だが、夏の暑さのせいか魚の反応は鈍く、なかなか釣れなかった。係の方によれば「春や秋の方が魚の食いつきが良く、釣れやすい」とのこと。それでも何とか釣り上げ、20分ほどで炭火で塩焼きにしてもらった。渓流の音を聞きながら味わう焼き魚は、釣果の少なさを忘れさせてくれる美味しさだった。
滝の順番と見どころ
黒山三滝は、「天狗滝」「男滝」「女滝」の3つの滝の総称だが、実際に歩くと天狗滝が最初に現れ、その奥に男滝と女滝が並んでいる。
- 天狗滝:高さがあり、落差の大きい一本の滝。滝壺からは涼風が吹き上がり、真夏でもひんやりする。
- 男滝と女滝:並んで落ちる双子の滝。男滝は力強く、女滝は優雅な雰囲気をまとっており、対比が美しい。
滝の周辺は湿度が高く苔やシダが豊富で、まるで異世界に足を踏み入れたような感覚になる。石段は滑りやすいため、靴選びには注意が必要だ。





おわりに
越生町は梅の名所として知られるが、夏の黒山三滝もまた、自然と触れ合える貴重な場所だ。荒川区との縁を感じながら、渓流と滝の音に包まれる1日は、都会の喧騒を忘れさせてくれる。
週末の気分転換や日帰り旅行先として、ぜひ一度訪れてみてほしい。
