場所は、日暮里駅南口から坂を上り徒歩2分。
住所は、東京都台東区谷中7丁目14-8。
開門時間:10月~3月 午前6時~午後5時
護国山 天王寺(ごこくさん てんのうじ)
一般には、室町時代、応永(1394-1427年)頃の創建だといわれている。
元禄12年(1699年)幕府の命令で、感応寺が天台宗に改宗した。
天保4年(1833年)に天王寺と改めた。
境内の五重塔は幸田露伴の小説「五重塔」で知られていたが、昭和32年7月6日焼失した。
(参照)
入口の立て看板。
銅造釈迦如来坐像(天王寺)
像背面銘文によって、元禄3年(1690)5月、神田鍋町に住む太田久右衛門が鋳造したとわかる。当寺が天台宗に改宗する前の日蓮宗最後の住持・日遼(にちりょう)の名が刻されている。
青銅を材料とし、割型の製法で鋳造され、螺髪は旋毛形、肉髻珠・白毫相を表し、衲衣のうえ・褊衫(へんざん)を着け、両手を胸前で合掌し、大仏座上に結跏趺座している。大きさは像高296センチメートル、髪際高241センチメートル。
本像は、はじめ旧本堂右側の地に建てられ、明治7年の谷中墓地開設のため、墓地西隅に残されていたところ、昭和8年現在地に基壇を新築、修理を加えて移され、昭和13年、基壇に納骨堂が設置された。
本像について江戸名所図会(えどめいしょずえ)や新撰東京名所図会(しんせんとうきょうめいしょずえ)に記載があり、谷中地域の、さらに江戸・東京のシンボル的な存在だったと知られる。
(参照)
銅造釈迦如来坐像(天王寺) 台東区ホームページ