西日暮里二丁目区立諏訪台中学校前路上殺人事件

パトカー 事件・事故

2001年(平成13年)8月、東京都荒川区西日暮里で、当時24歳の男性が命を奪われるという痛ましい事件が発生した。事件は「西日暮里二丁目区立諏訪台中学校前路上殺人事件」として、現在も警視庁が捜査を続けている未解決事件である。

事件の概要

発生日時と場所

被害者

被害者は、飲食店従業員・阿部貴俊さん(当時24歳)であった。自宅は事件現場となった交差点からわずか数十メートル先のアパートであり、背後から刃物で一突きにされ、刺し傷は心臓近くにまで達していた。抵抗した際にできる防御創はなく、不意に襲われた可能性が高いと見られている。

現場にはコンビニの袋やお菓子が散乱していたことから、被害者はコンビニへ立ち寄った後、帰宅する直前に事件に巻き込まれたと考えられる。

犯人像と目撃情報

立ち去った人物の特徴

事件発生後、現場から立ち去ったとされる人物について、以下の特徴が挙げられている。

  • 年齢: 50歳くらい
  • 服装: 黒っぽい野球帽、グレーのジャンパー
  • 体格: 小柄な男

その他の情報

その後の捜査で、以下の情報も判明している。

  • 事件当時、現場付近で男性同士が口論する声が近隣住民によって聞かれている。特に、中年男性が激しく怒っている様子だったという。
  • 被害者の財布や携帯電話には手が付けられておらず、強盗目的ではない可能性が指摘されている。
  • 凶器は現在も見つかっていない。

事件の現在と今後の捜査

未解決事件としての現状

事件発生から20年以上が経過した現在も、犯人逮捕には至っておらず、未解決事件となっている。警視庁は、荒川警察署に特別捜査本部を設置し、継続して捜査を行っている。

公訴時効の撤廃と懸賞金

2010年(平成22年)の法改正により、殺人事件に関する公訴時効は撤廃された。そのため、この事件も時効が成立することなく、捜査が続けられる。

また、本事件は捜査特別報奨金制度の対象事件となっており、犯人逮捕に繋がる有力な情報を提供した者には、最大300万円の懸賞金が支払われる。

情報提供の重要性

事件解決には、新たな情報が不可欠である。警視庁は、以下の点に関する情報提供を広く呼びかけている。

  • 事件発生後、現場から立ち去った人物を見た、あるいは知っている
  • 現場から急ぎ足で立ち去る人、車、自転車などを見た
  • 現場付近で衣服や手に血が付いている人を見た

どんな些細な情報でも、事件解決の糸口となる可能性がある。心当たりのある方は、以下の連絡先に情報を提供してほしい。

【連絡先】

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