2025年8月18日午後6時、東京都荒川区東日暮里5丁目のJR日暮里駅近くで、ベトナム国籍の40代男性が2人組の男に襲撃され、現金約100万円が入ったショルダーバッグを強奪された。被害者は鼻の骨と尻の骨を折る重傷を負い、事件は交番への駆け込みによって発覚した。加害者は外国人とみられる2人組で、被害者との面識はない。警視庁荒川署は強盗致傷事件として捜査を継続している。
事件の構造
- 発生日時:2025年8月18日(月)午後6時
- 発生場所:荒川区東日暮里5丁目および東日暮里6丁目、JR日暮里駅近くの路上
- 被害者:ベトナム国籍の40代男性
- 被害内容:現金約100万円入りのバッグを強奪、顔面と尻部に骨折
- 加害者:外国人とみられる男2人組、面識なし
- 犯行手口:声かけ→振り向き→暴行→バッグ強奪→再度暴行→逃走
- 発覚経緯:被害者が駅前交番に駆け込み申告


地域構造:荒川区東日暮里の外国人比率
事件現場となった東日暮里は、荒川区内でも外国人比率が極めて高い地域である。令和5年9月1日時点の町丁目別外国人比率ランキングは以下の通り。
外国人比率ランキング(荒川区・町丁目別 上位10位)
順位 | 町丁目名 | 総人口 | 外国人人口 | 外国人比率 |
---|---|---|---|---|
1位 | 東日暮里六丁目 | 3,276 | 671 | 20.49% |
2位 | 東日暮里五丁目 | 3,994 | 778 | 19.48% |
3位 | 東日暮里二丁目 | 2,719 | 530 | 19.49% |
4位 | 西日暮里一丁目 | 2,172 | 421 | 19.38% |
5位 | 東日暮里三丁目 | 3,139 | 607 | 19.34% |
6位 | 西日暮里二丁目 | 2,718 | 525 | 19.32% |
7位 | 東日暮里四丁目 | 3,174 | 597 | 18.81% |
8位 | 西日暮里三丁目 | 2,719 | 511 | 18.78% |
9位 | 西日暮里五丁目 | 2,719 | 504 | 18.53% |
10位 | 東日暮里一丁目 | 3,000 | 555 | 18.50% |
上位10地区のうち、東日暮里が6地区、西日暮里が4地区を占める。日暮里駅周辺は外国人居住の集中エリアであり、外国人比率は区平均(9.6%)の約2倍に達する。主な国籍は中国、韓国、ベトナム、ネパール、ミャンマーなど。日本語学校の集積、交通利便性、山手線沿線での家賃水準の低さ(荒川区内では家賃水準は高め)、が居住集中の要因とされる。
制度的論点と空間設計の課題
この事件は、外国人比率が20%を超える町丁目で発生しており、地域の多様性と治安の脆弱性が交錯する象徴的事例である。被害者も加害者も外国人とみられ、制度的境界線が曖昧な都市空間におけるリスクが顕在化した。
今後考えるべき点は、以下のような論点になるだろう。
- 外国人居住者の増加に伴う地域治安対策の再構築
- 多国籍コミュニティにおけるトラブル予防と警察・行政の連携強化
- 外国人支援制度と犯罪抑止のバランス設計
- 都市空間における公共安全保障の再設計
- 外国人比率と犯罪発生率の相関分析と政策反映
この事件を単なる強盗致傷として処理するのではなく、地域構造・制度設計・都市空間の設計思想を含めた多角的分析が不可欠である。制度の境界線が曖昧な空間で何が起きているのか。その問いに対する構造的な応答が、今後の都市政策と社会的理解の深化につながるだろう。