個人向け国債の利率は今後どう動くのか
固定10年が3%台に乗る可能性と、利息シミュレーションの決定版
2026年、日本の金利環境は大きく変わりつつある。
長期金利(10年国債利回り)は 2.232% に上昇し、個人向け国債の利率(固定10年・変動10年)を気にする人が急増している。
この記事では以下のテーマをメインに書いている。
- 国債の利率は今後どうなるのか
- 固定10年はいつ3%台に乗るのか
- 変動10年と固定10年はどちらが得か
- 10年間持つと利息はいくらになるのか
- 国債は今買うべきか、待つべきか
この記事では、
最新の長期金利データ(2.232%)と政策金利パスを使って、
固定10年が3%台に乗る可能性を定量的に推定し、
10年間の利息合計(税引前/税引後)まで完全に比較する。
長期金利の現状と今後の見通し
国債利回りはどこまで上がるのか
長期金利は2026年2月時点で 2.232%。
これは、固定10年国債の利率が上昇する前兆として重要だ。
政府は2026年度予算で 長期金利想定を「3%」へ引き上げ、
大和総研は 4%超 を予測している。
政策金利が 1.75〜2.0% に到達すれば、
長期金利は 2.9〜3.3% に達する可能性が高い。
つまり、長期金利が3%に触れた瞬間、個人向け国債・固定10年は 3.1〜3.4% に乗る。
金利比較表
長期金利=2.232%(2026年2月)
| 区分 | 政策金利 | 長期金利(10年) | 固定10年国債 | 変動10年国債 | 利上げ到達予想時期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 現状(2026年2月) | 0.75% | 2.23% | 2.20% | 1.48% | ― |
| シナリオ1:政策金利1.25% | 1.25% | 2.3〜2.6% | 2.3〜2.7% | 1.5〜1.8% | 2026年後半 |
| シナリオ2:政策金利1.75% | 1.75% | 2.6〜3.0% | 2.6〜3.1% | 1.7〜2.1% | 2027〜2028年前半 |
| シナリオ3:政策金利2.0% | 2.0% | 2.9〜3.3% | 2.9〜3.4% | 1.9〜2.3% | 2028〜2029年 |
根拠と到達時期の推定
長期金利3%はいつ来るのか – 固定10年が3%台に乗るタイミング
現状の長期金利:2.232%
すでに3%まで残り0.7〜0.8%。
政府の長期金利想定:3%
財務省が2026年度予算で 3%を公式想定。
→ 2027〜2028年前半 に到達する可能性が高い。
民間予測(大和総研):4%超
→ 2029〜2031年 に4%超の可能性。
政策金利2.0%シナリオ
→ 長期金利 2.9〜3.3%
→ 2028〜2029年 に3%台へ。
個人向け国債の利息はどれくらいか
固定10年・変動10年を10年間保有した場合の利息合計
固定10年国債(2.20%固定)
税引前
22.0万円
税引後
17.53万円
変動10年国債(現状1.48%が10年続いた場合)
税引前
14.8万円
税引後
11.80万円
変動10年国債(利上げ反映:平均1.65〜2.05%)
低めシナリオ
税引前:16.5万円
税引後:13.15万円
高めシナリオ
税引前:20.5万円
税引後:16.34万円
10年間の利息合計(税引前/税引後)まとめ表
| 種類 | 利率 | 税引前(10年) | 税引後(10年) |
|---|---|---|---|
| 固定10年(現状) | 2.20% | 22.0万円 | 17.53万円 |
| 変動10年(現状固定) | 1.48% | 14.8万円 | 11.80万円 |
| 変動10年(利上げ低め) | 1.65% | 16.5万円 | 13.15万円 |
| 変動10年(利上げ高め) | 2.05% | 20.5万円 | 16.34万円 |
中途換金ペナルティの注意事項
変動10年→固定10年に乗り換える人が必ず知るべきこと
個人向け国債には、
中途換金すると直近1年分の利子がほぼ消える
という仕様がある。
公式には「直近2回分の利子(税引前)×0.79685」が差し引かれる。
実務的には次のように理解すればよい。
最後の1年分の利息は受け取れない
それ以前の利息はそのまま受け取れる
例
変動10年の利率が1.7%なら、1年分の利息1.7万円がそのまま消える。
待機戦略としての影響
変動10年を「利上げ待ちの待機口座」として使う場合、ペナルティの影響は待機期間が長くなるほど大きくなる。
| 待機期間 | 消える利息 | 実質受取 | 効率 |
|---|---|---|---|
| 1年 | 1年分全部 | 0年分 | 最悪 |
| 2年 | 1年分 | 1年分 | 50%効率 |
| 3年 | 1年分 | 2年分 | 67%効率 |
| 4年 | 1年分 | 3年分 | 75%効率 |
結論として、変動10年で待つなら 1〜2年以内の乗り換えが最適
3年以上待つとペナルティの影響が大きくなる。
まとめ
- 長期金利はすでに 2.232%
- 政府は 3% を公式想定
- 民間は 4%超 を予測
- 固定10年が3%台に乗る可能性は高い
- 変動10年は利上げ局面の待機口座として優秀
- ただし 中途換金ペナルティで直近1年分の利息が消える
- 待機期間は 1〜2年以内 が最適
