はじめに
かつてはパスポートに必ず押印されていた出入国スタンプ。しかし近年、自動化ゲートの設置にともない世界的にスタンプを廃止する流れが加速している。
スタンプを押さない国
- アメリカ、カナダは電子記録のみで、お願いしてもスタンプは不可
- イギリス、オーストラリア、シンガポールは自動化ゲート利用者はスタンプなし
- 香港、マカオ、韓国はスタンプの代わりに「Landing slip(入国カード)」を渡す
- イスラエルはパスポート本体には押さず、別紙にスタンプを押す
お願いすれば押してくれる国
- 日本は顔認証ゲート通過後でも、係員にお願いすればスタンプを押してくれる
- EU加盟国は2025年10月までシェンゲン域外からの入国時にスタンプあり。ただし廃止予定
- 東南アジアや中南米の多くの国はスタンプ文化が残っており、お願いすれば確実に押してもらえる
EUの動向
2025年10月12日以降、EU加盟国はスタンプを全面廃止する。出入国管理は生体認証や電子記録で行われ、旅の記録は「デジタル化」される。
代替手段の具体例
スタンプがなくても、各国は代替的な証明手段を用意している。旅人はそれを活用して記録を残すことができる。
- アメリカ:I-94電子記録をオンラインで無料取得可能。入国日や滞在資格が確認できる
- カナダ:入国審査後にCBSAの旅行履歴(Travel History Report)を申請可能。無料で取得できる
- イギリス:eGate通過者はスタンプなしだが、入国審査記録が電子的に保存されている。必要に応じて移民局に証明を依頼できる
- 香港・マカオ・韓国:スタンプの代わりにLanding slip(入国カード)が渡される。紙片を保存しておくことで証明になる
- イスラエル:パスポートには押されないが、別紙スタンプが渡される。これを保存すれば入国証明になる
- オーストラリア:SmartGate通過記録が電子的に残る。必要なら移民局から証明書を取得できる
実務上の注意点
スタンプがないとビザ申請や滞在日数の証明で困る場面がある。代替手段を確実に保存しておくことが重要だ。Landing slipは紛失しやすいため、メモ帳などに貼り付けてアーカイブするとよい。電子記録はスクリーンショットや印刷で補完しておくと安心だ。
旅人の記録術
スタンプが消えていく時代、旅人はどう記録を残すべきか。
- Landing slipを保存し、メモ帳に貼り付けてアーカイブする
- 電子記録を印刷して紙に残す
- 入国ゲートや空港の風景を撮影して「旅の証」とする

