ナビダイヤル通話料金の比較表(2026年10月改定)
2026年10月1日より、携帯電話からナビダイヤル(0570)へ発信する際の通話料金が値上げされる。現行の「20秒11円」から「30秒22円」へと引き上げられ、3分間の通話で132円の費用がかかるようになる。
一方で、固定電話や公衆電話からの通話料金に変更はない。発信元の回線による料金の違いは以下の通りである。
| 発信元 | 現行料金(税込) | 改定後料金(税込)[2026年10月〜] | 3分間(改定後) |
| 固定電話・ひかり電話 | 9.35円 / 180秒 | 変更なし (9.35円 / 180秒) | 9.35円 |
| 公衆電話 | 10円 / 40秒 | 変更なし (10円 / 40秒) | 45円 |
| 携帯電話・スマートフォン | 11円 / 20秒 | 22円 / 30秒 | 132円 |
30分間通話した場合の比較
窓口の音声ガイダンスによる待ち時間などを含めて30分間利用した場合、金額は以下の通り。
- 現行料金: 33円 × 30分 = 990円
- 改定後料金: 44円 × 30分 = 1,320円
最良の選択肢は「固定電話」の利用
サポート窓口や問い合わせ先に連絡する際、最もコストパフォーマンスが高いのは「固定電話」や光回線に付帯する「ひかり電話」からの発信である。
- 3分間の通話がわずか9.35円: 携帯電話から通話した場合(132円)と比較して、10分の1以下の費用で済む。
- 値上げ対象外: 2026年10月の改定後も通話料金は据え置きとなるため、長時間の保留や確認作業が発生する場合でも安心して利用できる。
固定電話がない場合の次善の策:公衆電話の活用
自宅に固定電話がない、あるいは外出先であるなどの理由で携帯電話を使わざるを得ない場合、最も安上がりな対策として、「公衆電話」の利用が推奨される。
- 3分間の通話でも45円: 公衆電話の料金は10円で40秒(3分で45円)となり、改定後の携帯電話料金(132円)と比較して半分以下に抑えられる。
- かけ放題の対象外を回避: 携帯電話の通話定額プラン(かけ放題)はナビダイヤルに適用されないため、公衆電話を使うことで無駄な出費を防げる。
テレホンカードの活用と金券ショップでの価格
公衆電話を利用する際、10円硬貨を大量に用意して何度も投入する手間がかかる。この手間を省き、さらにお得に利用するための方法がテレホンカードの活用である。
未使用のテレホンカードを金券ショップで額面よりも安い価格で購入して利用する。
- 額面と販売価格:
- 50度数(額面500円): 金券ショップでの販売価格は約350円〜450円程度(額面に対して10%〜30%ほど安い)。
- コストパフォーマンスの計算:
- 利用可能な通話枠: 50度数(10円分×50回分=500円分)
- 購入費用: 仮に400円で購入した場合
- 合計通話時間: 50回 × 40秒 = 2,000秒(約33分)
- 3分間あたりの実質料金: 約36円
このように、金券ショップで割安なテレホンカードを入手して公衆電話を利用すると、改定後の携帯電話の通話料金(3分132円)と比較して4分の1以下のコストに抑えられる。また、小銭を用意・投入する手間も省け、効率的に利用できる。
公衆電話利用時の注意点
- お釣りや返却はされない: 公衆電話でテレホンカードを使用すると度数単位で消費されるため、通話終了時に残度数があっても現金としては戻らない。
- 購入の手間: 金券ショップの店舗によって在庫状況が異なるため、事前に確認が必要である。
その他の代替手段
通話料金を完全にゼロにしたい、またはコストをまったくかけずに問い合わせを行いたい場合は、以下の代替手段も有効である。
- 通常の固定電話番号の確認: 企業の「会社概要」や「特定商取引法に基づく表記」のページには、ナビダイヤル以外の市外局番(03や06など)が記載されている場合がある。
- オンライン窓口の利用: 企業のサポートページにあるWebフォームやAIチャット、問い合わせメールなどを活用すれば、通信料や通話料金を気にせずやり取りが可能である。
ナビダイヤルが高額であるという社会問題について
ナビダイヤル(0570)の通話料に関する不満や問題点は、消費者やメディア、消費生活センターなどでも度々取り上げられる大きな社会的課題となっている。
主な社会問題の背景と論点
1. 待機時間も課金対象になる不条理さ
オペレーターにつながるまでの音声ガイダンス中や、「ただいま混み合っております」と待たされている間も、発信者側(顧客)に課金される仕組みが問題視されています。窓口が混雑していて長く待たされた結果、数百円以上の通話料を支払うことへの不満が大きく高まっている。
2. 解約手続きにおける事実上の「追加費用」
多くのサービスでは申し込みがウェブで簡単にできる一方、解約手続きは電話窓口のみに限定されているケースが少なくない。その窓口がナビダイヤルである場合、利用者は契約を終了させるためだけに通話料を負担することになり、不公平感が強まっている。
3. かけ放題プランの対象外
携帯電話の通話定額プラン(かけ放題)に加入していても、ナビダイヤルへの発信は適用対象外となり、別途従量課金が発生する。普段通話コストを意識していない方ほど、思わぬ高額な請求に驚くケースが多発している。
消費者と社会の声
- 公共機関での採用への疑問: 市役所などの行政窓口や相談窓口にナビダイヤルが導入されているケースに対し、「公的なサービスなのになぜ利用者が高額な通話料を負担するのか」と疑問や批判の声が上がっている。
- 企業姿勢への不信感: コストを顧客に転嫁することで、問い合わせのハードルを上げ、連絡を思いとどまらせようとしているのではないかといった企業の対応に対する疑念も指摘されている。
実際、月額費用の目安は専門性の高い業務(金融・高度IT技術サポートなど)では、1席あたり月額費用: 約80万円〜120万円のような場合もあるため、問い合わせを減らしたいという意向があると考えた方がよい。
今後の動向
一連の議論や値上げをきっかけに、企業側には単なるコスト削減だけでなく、顧客体験(CX)の観点から以下のような見直しを求める動きが加速している。
- フリーダイヤル(0120)への移行
- AIチャットやWeb問い合わせフォームの拡充

