地方公務員給料【荒川区役所(東京23区)】のリアル(2025年)

お金・札束・紙幣 給料

平凡さんと出世さんの一生を比較する

荒川区役所の職員として働いた場合、出世の有無で生涯の年収は大きく変わる。
ここでは、特別区職員(大卒)として採用され、定年まで勤め上げた2人のモデルを比較する。

  • 平凡さん:一般職として主査級でキャリアを終えたケース
  • 出世さん:課長・部長級に昇進した管理職ルート

特別区の給与体系をベースに、年齢別の年収・退職金・年金まで試算した。

前提条件(共通)

項目内容
採用特別区Ⅰ類(大卒程度)で22歳入庁
所属荒川区役所(東京都特別区)
異動3〜5年ごとに区内でローテーション
定年現在60歳(再任用あり)
再任用希望に応じて常勤・非常勤で勤務継続

年代別の年収比較

年齢平凡さん出世さん
22〜24歳約330〜360万円同上
25〜29歳約400〜450万円約400〜450万円
30〜39歳約500〜580万円約550〜600万円
40〜49歳約600〜680万円約700〜850万円
50〜59歳約700〜750万円約950〜1,050万円
60〜65歳(再任用)約300万円×5年約330万円×5年

特別区では課長級以上に昇進すると管理職手当が加算され、年収が一気に上昇する。

生涯年収(額面)の比較

区分平凡さん出世さん
現役時代(22〜59歳)約2.8〜3.0億円約3.5〜3.8億円
再任用(60〜65歳)約1,500万円約1,600〜1,800万円
合計約3.0〜3.1億円約3.7〜4.0億円

差額は約7,000万円〜1億円。これが昇進の有無による実質的な収入格差となる。

退職金・年金の違い

項目平凡さん出世さん
退職金約2,000〜2,200万円約2,400〜2,800万円
年金年額150〜180万円年額180〜200万円程度

退職金は最終俸給・職位に連動するため、部長級まで昇進した場合は明確な差が生まれる。


平凡さんと出世さんのキャリアの分かれ目

要素平凡さん出世さん
主な配属窓口系・税務・福祉中心政策・人事・財政・企画部門など
管理職試験不合格または不受験合格し40代で課長昇進
昇進スピード主任〜主査で頭打ち課長→部長級へ
給与カーブ緩やかに上昇50代で急上昇

特別区では、課長以上はごく一部の選抜職員。実務力+人事評価+所属部門の影響が大きい。

まとめ:収入人生の分岐点

出世による生涯収入の差は数千万円〜1億円前後。
ただし課長以上に昇進できるのは、職員全体の10〜15%程度。多くの職員は平凡さんに近い収入カーブをたどる。

詳細データ

荒川区職員の等級別・職名別 人員構成(令和7年4月1日現在)

● 行政職給料表

等級職名人数割合
1級主事(係員)589人36.4%
2級主任633人39.1%
3級係長・主査等255人15.8%
4級課長補佐級66人4.1%
5級課長級53人3.3%
6級部長級23人1.4%
7級統括部長級0人0.0%
合計1,619人100%

※1〜3級が全体の約91%を占め、非管理職が大多数

荒川区職員の給与予定額(月額/令和7年度)

● 行政職給料表(一)に基づく給料月額(抜粋)

等級号給例給与月額(円)
1級(主事)15号給203,400
2級(主任)20号給255,700
3級(係長)25号給306,200
4級(課長補佐)20号給353,400
5級(課長)25号給420,800
6級(部長)25号給495,700

※別途、地域手当(約20%)、扶養手当、住居手当、時間外手当、賞与(年2回)などが支給される。

想定されるモデル年収(地域手当・賞与込み目安)

等級職名モデル年収(目安)
1級主事約350〜380万円
2級主任約420〜470万円
3級係長約530〜600万円
4級課長補佐約650〜700万円
5級課長約800〜900万円
6級部長約950〜1,100万円

参照

荒川区の給与・定員管理等

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